あべです。
私は落語をやるのも観るのも好きなんですが、特に二ツ目と呼ばれる若手の落語家さんの会を観に行くことが多いです。
都内にある定席の寄席に行って、3,000円も出してつまらないベテランの落語を聞くよりも、これから頑張っていこうとしている若い二ツ目さんの落語を聞くほうが好きなんですよね。ヘタな真打より面白い二ツ目さんもいっぱいいますし。
そこで今回は、落語を生で観たことがない人でも気軽に行ける、500円で落語を楽しめる二ツ目さんの落語会をご紹介します。
鈴本演芸場:早朝寄席 ※現在は休止中
※平成30年9月で一旦休止するとのことです。
まずは私がよく行く会をご紹介。
上野にある鈴本演芸場で開催されている早朝寄席です。
早朝寄席の出演者の情報は、落語協会のホームページの最新情報に毎月掲載されます。
早朝寄席の特徴
早朝寄席は毎週日曜日の10:00〜11:30に開催されています。
90分で四人の二つ目さんが一席ずつ落語をやるので、一人20分くらいでしょうか。
だいたい5分マクラを話して、落語本編を15分、という方が多いですね。それで、トリの方はたっぷり30分、という感じです。
社会人落語家目線で観ると、ネタ時間15分なのでとても勉強になります。自分のネタ選びの参考にもできますから。
出演者は落語協会の落語家さんのみ。
まあこれは一部のマニアックな人意外は気にしなくても大丈夫です。
あとは開場時、開演前、終演後の太鼓や出囃子も全て生なので、けっこうテンション上がります。
客層は?
老若男女、さまざまです。
親子で。
夫婦で。
カップルで。
友達どうしで。
もちろん一人の方も多いです。
女性もけっこういますよ。
混み具合は?
9:30開場なのですが、それほど並ばずに入れますし、早めに行けばいい席も確保できます。
開演前ギリギリの時間だと席を探すのに苦労するかもしれないので、早めに行くことをオススメします。
基本、満席になることはありませんが、春風亭ぴっかりさんレベルの人気の落語家さんが出る日だと、開演前に長蛇の列が並ぶので要注意です。
こんな人におすすめ
日曜の朝、落語を聞きながらのんびりしたい人。
落語を生で観たいけど、本公演を観るにはまだちょっと勇気がない人。
上野でランチする予定の落語好きな夫婦、カップル。
落語好きな親子。
鈴本演芸場の隣には「すしざんまい」があるので、落語を聞いたあとに寿司ランチ、なんて優雅な休日の過ごし方もできますね。
早朝寄席は平成30年9月をもって一旦休止ということです。
私はけっこう頻繁に通っていた会ですので残念でなりません。
復活を熱望しております。
新宿末廣亭:深夜寄席 ※現在は1,000円に値上がり
続いて、新宿末廣亭で開催されている深夜寄席をご紹介。
末廣亭はまず外観がいいですね。
夜に照明が当たるとさらに趣があってよいです。
500円から1,000円に値上がり
2017年5月から1,000円に値上がりしました。
それだけ客が入っていたということでしょうかね。
深夜寄席の特徴
深夜寄席は、毎週土曜日の21:30〜23:00に開催されている会です。
こちらも90分の会で四人の二つ目さんが落語をやります。
早朝寄席とは違い、日によって落語協会の落語家さんが出たり、落語芸術協会の落語家さん・講談師さんが出たりします。
落語芸術協会は歌丸師匠が会長、小遊三師匠が副会長をされている協会で、講談師さんも所属してたりします。
なので、講談師さんが出る日もあるんですね。
客層は?
若い人が多い気がします。
新宿で飲んでて、近くで落語をやっていることを知り、安いし行ってみるか、みたいなノリ。
偏見かもしれませんが。
混み具合は?
値上がりしてから行ってませんが、500円時代はやばかったです。
めっちゃ混みます。
めっちゃ並びます。
新宿まで行ったものの、あの行列を見て帰ったこともありました。
立地が立地なのでしょうがない。
こんな人におすすめ
飲んだあとに友達と。
新宿で用が済んだあとに。
落語だけでなく講談も聞いてみたい人。
神田連雀亭:ワンコイン寄席
最後にご紹介するのは、神田にある連雀亭です。
「かんだやぶそば」さんのすぐ近くにあります。
連雀亭ワンコイン寄席の特徴
こちらの寄席は、二つ目さん専用の寄席です。
1日〜20日までは毎日、21日以降は平日のみ開催してます。
11:30〜12:30までの60分の会で、出演者は3人です。
早朝寄席、深夜寄席と異なり、連雀亭には立川流、円楽党の落語家さんも出演してます。
落語協会?芸術協会?立川?円楽?なに?って方は、以下のサイトの説明を読んでもらえれば事情が少しはわかるかと思います。
hanashi.jp
席は40席弱と、とてもこじんまりとした寄席です。
どの席も高座からの距離が近いので、表情までしっかりと観ることができます。
中は新しめで綺麗ですよ。
開演前と終演後のたいこは生なので、迫力があっていいです。
客層は?
年齢層は高めな気がしますが、人気の二ツ目さんが出る日は若い女性も多いです。
親子連れは見かけたことがありません。
平日だと、職場が近くの人が昼休み中に来たりもするらしいです。
混み具合は?
これはもうその日の出演者によります。
人気の二つ目さんが出る日はほぼ満席になりますが、そうでない日は半分も埋まらないかもしれません。
10人未満のときもありましたね。
そういう日にあまり笑いが少ないと、かなーり気まずいです。
こんな人におすすめ
とにかく二ツ目さんを応援したい人。
立川流、円楽党の二つ目さんの落語も聞きたい人。
落語をじっくり聞きたい人。
まとめ
以上、500円で落語を楽しめる寄席を紹介しました。
昨今の落語ブームの中でも、さらに二ツ目ブームでもあるらしいので、青田買いしたい落語好きにはもってこいの落語会です。
また、500円なので、落語初心者でも気軽に落語を聞くことができてオススメです。
生の落語を観に行きたい方の参考になれば幸いです。